予約
web予約

姫路駅前グランツ歯科

  • 電話する
  • WEB予約
  • アクセス
MENU

ブログ

Blog

ゼロボーンロスコンセプト(インプラント)

姫路駅前グランツ歯科、歯科技工士の筒井です。

先日、新大阪にて「Glanz Dental Private Seminar 臼歯部抜歯即時インプラント編」に、アシスタントとして参加させていただきました。このコースでは、院長がリトアニアに行って学んだ、「ゼロボーンロスコンセプト(骨吸収を起こさないようにするための配慮)」を学ぶことができます。講師である院長の粟谷英信先生は、ゼロボーンロスコンセプトのアンバサダーであり、なんと日本でたった一人だけなのです!日常臨床のインプラント症例においては、院長の指示の下、コンセプトに則った補綴装置製作に取り組んでいます。

ゼロボーンロスコンセプトとは

ゼロボーンロスコンセプトにおいてのインプラント治療の成功とは大きく3つあります。

①骨吸収(歯を支える歯槽骨が溶ける現象)しない

②骨が毎年0.1~0.2㎜増える傾向がある

③皮質骨化(歯を支える歯槽骨が硬くなる)が起こる

ゼロボーンロスコンセプトは、骨吸収させないことが最も重要です。インプラントは埋入した時点で、その部位の骨が1.2㎜程無くなると言われています。逆に骨が増えるというところには驚きました。そうするためには、外科的な要因と補綴的な要因の両方を達成しなければなりません。

外科的要因

外科的要因とは、骨と歯肉について考えなければなりません。

まず、インプラント治療の骨吸収の一番の原因は、不適正なインプラントの材料の選択することで、インプラント自体に微小な動揺が発生します。そして、口腔内に潜む細菌が骨とインプラント間に放出され、骨を溶かすことにより骨吸収が起こります。

ですから、その対策ができるインプラント機構を選択する、そして、歯肉の厚み(細菌が入っていく、出ていくのを防ぐバリア)を確保させる埋入、合わせて、初期固定(ガチっと固定がとれる状態)がとれる骨の位置にインプラントを埋入することが重要です。簡単にまとめると、「適正なインプラントを適正なポジションに埋入する」ということです。難しいですね…!

補綴的要因

補綴的要因とは、インプラントに使用する補綴(人工歯)の材料選択と、その仕上げ方が大切になってきます。補綴の材料は、ポーセレン、ニケイ酸リチウム、ジルコニア、チタン…等、様々に存在しますが、ゼロボーンロスコンセプトにおいて、適している材料と言われているのがジルコニアです。ジルコニアは生体親和性(違和感や炎症、副作用がなく、体内で長期間機能し続けられるもの)があり、歯肉と触れる箇所のジルコニアを、鏡面研磨でピカピカにさせてあげることによって、歯肉とよく馴染み、細菌の侵入を防ぐことで骨吸収をさせません。

今回書かせていただいたものは、ゼロボーンロスコンセプトの核となる部分です。次回、機会がございましたら、具体的なインプラントの埋入計画や手法、製作手順などをご説明させていただきます。

※インプラントの基本的な情報は、こちらに掲載させていただいていますのでご一読ください!