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みなさんこんにちは。姫路駅前グランツ歯科の歯科医師です。いつの間にか、季節はすっかり秋模様となってきましたがいかがお過ごしでしょうか。秋雨を冷たく感じるこの時期ですので、皆様のご健康を心よりお祈りいたします。
さて、本日は審美歯科治療についてお話しさせていただきます。
「審美歯科」という言葉にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
審美歯科というと、「どうせ白い歯を入れるだけでしょ」と思われる方も少なくないかもしれません。
最近では保険診療でも白い歯が適応になり、色のみを白くすることは容易です。しかし、色の改善だけではなく、より自然で違和感のない、さも自分の歯のような形態に仕上げ、しっかりと機能させることが重要であります。
それでは実際に行った治療例をご紹介させていただきます。
患者さんは若い女性の方で、笑った時に見える前歯の色が気になる、とおっしゃられて来院されました。
見て頂いたらわかるかもしれませんが、左の前歯が他の歯と比べ、色と長さが違い、非常にバランスが悪く見えます。
この歯は以前、外傷が原因で、神経の治療を受け、詰め物にて修復されています。
神経を取った歯は、時間が経過するとともに変色し、このような色になってしまいます。
大きな詰め物が入っていることと、神経がないことから、今回はオールセラミッククラウンでの治療を行うこととしました。
治療を行う上で重要なことは、最終的にどのような歯になるかシミュレーションをし、それを患者様と共有することです。つまり、模型上でワックスを用い、最終の歯をシミュレーションしていきます。
この模型を患者様にも見て頂き、問題なければ、この形態の歯が入るよう逆算し、治療を進めていきます。
まず、模型の歯と同じ形態の仮歯を作成し、口腔内にセットします。
実際に口腔内に仮歯を入れ、周囲の歯や歯茎とのバランスの評価、顔貌の評価(笑った時にどのように見えるか、口を閉じた、通常時にどのように見えるかなど)等を行います。
今回のケースは特に問題がなかったため、仮歯をもとに最終的な被せ物を作成していきます。
最終的な被せ物を作成する上で最も重要になるのが「型取り」です。
型取りが十分に行えなければ、適合の悪い、段差のある被せ物ができ、虫歯の原因となります。さらに前歯のケースでは、審美的も悪くなってしまいます。
当院では、歯茎の周辺まで型取りを行うための糸と、変形の少ない材料であるシリコンを用いて、より精密な型取りを行なっております。
私はこの作業が最も重要だと考えております。
その型をもとに技工士さんが最終的な被せ物を作成します。その過程は以前、ブログに掲載した内容等をご参考ください。
そして完成した被せ物がこちらになります。
さも自分の歯のようになってくれました。色、形、歯茎、全てが周囲に調和し、非常に綺麗に仕上がってくれたかと思います。
最終的にはどのような歯を入れるのがいいのか。そのためにはどのように歯を削るのがいいの か、どのように型取りを行わなければならないかなど、1本の歯を治療する上でも考えることはたくさんあります。
そして、正しい手順を取ったとしても、技工士さんと十分にコミュニケーションが取れなければ、最高の結果は生まれません。グランツではその連携が十分に取れています。
グランツでは、患者様の理想を叶えることを目的に、機能的にも審美的にも回復する質の高い治療をしております。お一人お一人によってベストは異なりますので、まずはお電話にて、ご相談ください。
最後までお読みくださりありがとうございました。