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姫路駅前グランツ歯科

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発音、食べる力に関わる?「口の周りの筋肉」の大切さ

 

こんにちは、姫路駅前グランツ歯科の歯科衛生士です。

今回は、お子さんの「お口のまわりの筋肉」に注目した内容をお届けします。

「口の周りの筋肉を鍛えるって、子どもにも必要なの?」と思われる保護者の方も多いかもしれません。でも実は、近年の子どもたちにはお口の筋肉がうまく使えていない子が増えているのです。

このブログでは、
• 子どものお口の筋肉の役割
• 弱くなるとどうなるの?
• おうちでできるトレーニング

について、わかりやすくご紹介します。

1. そもそも「口の周りの筋肉」ってどんな働きがあるの?

口のまわりには「口輪筋(こうりんきん)」という筋肉を中心に、表情や食べる・話す動きに関わる筋肉がたくさん集まっています。

これらの筋肉は、こんな動作を支えています
• 食べ物をしっかり口に入れて噛む
• 飲み込む(嚥下)
• はっきりとした発音をする
• 唇を閉じる(ぽかん口を防ぐ)
• 表情を作る(口角を上げる など)

筋肉がうまく働かないと、食べこぼしや発音の不明瞭さ、歯並びの乱れなどにつながることもあるのです。

2. 子どもたちの“お口の筋力低下”が増えている背景

最近は、以下のような生活習慣が、子どもたちのお口の発達に影響していると言われています。
• 柔らかい食べ物が多い(噛む回数が少ない)
• スマホやゲームの時間が長い(無表情になりがち)
• マスク生活で口元を動かす機会が減った
• 外遊び・会話の機会が少ない

これらによって、お口の筋肉が十分に使われず、ぽかんと口が開いている子や、食べるのに時間がかかる子、発音がはっきりしない子が増加しています。

3. お口の筋肉が弱いとどうなるの?

筋力が不十分なままだと、次のようなことが起こる可能性があります。

● 食べる力が弱くなる
• よく噛めず、丸のみしてしまう
• 飲み込みに時間がかかる
• 食べこぼしが多い

● 正しい発音が難しくなる
• サ行・タ行が言いにくい
• 舌の位置が安定せず滑舌が悪い

● 歯並びや顔の成長に影響
• 口がぽかんと開くことで舌の位置が下がり、歯並びが崩れやすくなる
• 顎の成長にアンバランスが起こる

これらは将来の歯科矯正の必要性や、コミュニケーションへの影響にもつながるため、幼少期からの口腔筋の発達はとても重要です。

4. おうちで簡単!楽しくできるお口のトレーニング

ここでは、保護者の方と一緒に遊び感覚でできるトレーニングを3つ紹介します。

お口のトレーニングというと、つい“真面目にやらせなきゃ”と力が入ってしまいがちですが、子どもにとって大切なのは楽しさ。飽きずに続けられる工夫をすることで、無理なく口の周りの筋肉を鍛えることができます。

● 「ぶくぶくうがい」トレーニング

水を口に含んで、しっかり口を閉じてぶくぶくする練習です。口輪筋の力を育てます。

やり方:
1. 口に少量の水を含む
2. 唇をしっかり閉じて、ぶくぶく音を立てる
3. 10秒キープを1日2~3セット

※歯みがきの後などに習慣化しやすいです。

● 「あ・い・う・べ」体操

口や舌をしっかり動かして、発音と筋トレを同時に!

やり方:
1. 「あ」「い」「う」「べー(舌を出す)」を大きく口を動かして言う
2. 1セット10回程度を朝・夜で行う

※声を出しても出さなくてもOK。笑顔の練習にもなります。

● ストローでジュース運びゲーム

ストローを使って、息をしっかり吸って吐くトレーニングです。

準備するもの: 紙コップ、ストロー、紙など軽いもの
やり方:
1. ストローで紙を吸って、別の場所まで運ぶ
2. ストローから息を吹きかけて紙を飛ばす遊びもおすすめ

※息をコントロールする力=口の筋力+肺活量アップにもなります。

● 「ふーふー対決ゲーム」

ティッシュや綿など軽いものをテーブルに置いて、息を吹いて遠くに飛ばすゲームです。兄弟や親子で競争すると盛り上がります!

ポイント:
• 息を強く吹くことで、唇をすぼめる「口輪筋」や、呼吸筋の強化になります
• 鼻呼吸と口呼吸の違いも学べます

● 「風船ふくらましチャレンジ」

風船を膨らませることで、口のまわりの筋肉+肺活量も自然と鍛えられます。

注意点:
• 使いまわしは避け、1人1つの風船を使いましょう
• 飲み込まないよう必ず保護者の見守りのもとで行ってください

5. 「お口ぽかん」が歯並びに影響するって本当?

最近、当院でも保護者の方からよくご相談いただくのが、「子どもがいつも口を開けているのが気になります」という声です。
これは、「お口ぽかん(開口癖)」と呼ばれる状態で、以下のようなリスクがあるとされています。
• 口呼吸が習慣化 → 風邪をひきやすくなる
• 舌が常に下がる → 上あごの成長を妨げる
• 顔つきが変わる(のっぺり顔、アデノイド顔貌など)
• 前歯が出てきて歯並びが悪くなる

これらの背景には、「唇を閉じておく力(閉口力)や、舌の位置の安定性が不足している」ことが多くあります。だからこそ、筋力アップを目的としたトレーニングがとても大切なのです。

お口の筋肉が弱いと、舌の位置や唇の力のバランスが崩れ、前歯が出たり、すき間が空いたりと歯並びが乱れる原因にもなります。成長期の今こそ、筋肉の発達を意識してあげましょう。

6.お子さんの「口育(こういく)」を一緒に支えていきましょう!

口の筋肉を育てることは、身体づくりの一部です。噛む力・飲み込む力・話す力…それらすべては、生きる力に直結します。

将来、食べることを楽しみ、人と笑顔で話し、自信をもって社会に出ていけるように。今、私たち大人ができるサポートはたくさんあります。

「最近あまり噛まないな」「発音が気になるかも?」そんな気づきがあれば、ぜひ歯科医院でお気軽にご相談ください。


7.子どもの「お口の育ち」は今が大切なタイミング

お口の筋肉や機能は、3歳〜小学校低学年ごろまでに大きく発達します。この時期にしっかりトレーニングしておくことで、将来の食べる力や話す力、歯並びの安定にもつながります。

「うちの子、よく口が開いてるかも…」
「食べるのに時間がかかる気がする…」

そんなふとした気づきがあれば、それは口の筋肉のサインかもしれません。

私たち歯科医院では、定期検診の中でお子さんのお口の動きや発達状態をチェックしています。気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談くださいね。

最後に

お子さんの健康な成長には、しっかりとしたお口のケアが不可欠です。お口の筋肉を鍛えることで、食べる力や発音、さらには歯並びにも良い影響を与えます。楽しみながらできるトレーニングで、毎日の習慣にしてあげましょう。日常生活の中でちょっとした工夫や遊びを通して行えるものです。
親子で一緒に楽しみながら、将来の健康なお口づくりをしていきましょう!お子さんが元気に、そして自信を持って成長できるよう、ぜひサポートしてあげてください。

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【監修者情報】
・H.A
・歯科衛生士
・4年
・姫路歯科衛生専門学校
・日々のケアやちょっとした疑問にも寄り添えるよう努めます。
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【クリニック情報】
📍 姫路駅前グランツ歯科
🏢 住所:兵庫県姫路市南畝町2-50 オーパスビル3F
📞 電話番号:079-221-8241
🕒 診療時間:月〜土 9:00〜18:00 / 日曜休診
🌐 公式HP:https://glanz-dental.com/