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こんにちは!姫路駅前グランツ歯科の歯科衛生士です♪
妊娠されてる方、授乳中の方の中には 「麻酔薬が赤ちゃんに影響しないか心配…」「麻酔した日は母乳をやめた方がいいの?」「何の薬を使っているのか分からないと不安」「いつ授乳再開していいの?」と不安に思われる方も多いのではないでしょうか。
今回は「麻酔と授乳の関係」についてと「麻酔の中の成分」についてお話しします✨
使用される麻酔の種類
歯科でよく使用される麻酔薬は主に以下の通りになります。
1.リドカイン (Lidocaine)
⚫︎使用頻度:非常に高い(標準的)
⚫︎作用時間:中程度(約60~90分)
⚫︎安全性:高く、妊婦・授乳中でも比較的安全
⚫︎母乳移行性:ごく微量。授乳中断の必要なし
2.アートカイン(Articaine)
⚫︎使用頻度:増加中(特にヨーロッパで多用)
⚫︎作用時間:中~長め
⚫︎母乳移行性:データは少ないが、短時間作用で
問題ないとされる
3.メピバカイン(Mepivacaine)
⚫︎使用頻度:特定のケースで使用
⚫︎作用時間:リドカインよりやや長い
⚫︎小児や高齢者、心疾患患者に用いられることが ある
⚫︎母乳移行性:リドカインと同様、極めて少ない
と考えられる
4.ブピバカイン(Bupivacaine)
⚫︎使用頻度:歯科ではまれ(医科麻酔では多用)
⚫︎作用時間:非常に長い(最大8時間)
⚫︎伝達麻酔や長時間の疼痛管理に用いる
⚫︎母乳移行性:少量であれば問題ないが、使用 量、体重で注意
麻酔の母乳への移行と影響
麻酔薬が体内に入ったあと、血液中に分布し、少量が母乳に移行することがあります。ただし、麻酔薬は血中半減期が短く、また母乳に移行する濃度も極めて低いため、授乳中の赤ちゃんに影響を与える可能性は非常に低いです。
たとえば、リドカインの場合
⚫︎母乳への移行率:約1%未満
⚫︎血中半減期:1.5~2時間
⚫︎母乳中濃度:赤ちゃんにとって無害なレベル
これらの点から、麻酔後すぐの授乳も原則問題ありません。
麻酔後の授乳タイミングについて
基本的に「麻酔後すぐの授乳もOK」ですが、どうしても心配な場合は以下の対応が可能です。
⚫︎麻酔から2時間ほど時間を置いて授乳する
⚫︎事前に搾乳しておき、麻酔直後はそれを与える
ただし、必要以上に授乳を避けたり、搾乳で対応する必要は基本的にはありません。
授乳中への影響まとめ
○歯科で使用される局所麻酔は、授乳中でも安全です。
○麻酔薬の母乳への移行量は非常に少なく、赤ちゃんへの影響はほぼありません。
○授乳を中断する必要は基本的にありません。
○麻酔後すぐの授乳も可能ですが、心配なら数時間待つことも選択肢。
○治療前に「授乳中であること」を歯科医に必ず伝えましょう。
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【監修者情報】
・M.M
・歯科衛生士
・2年
・姫路歯科衛生専門学校
・笑顔と大切な歯を守れるように努めます🦷
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【クリニック情報】
📍 姫路駅前グランツ歯科
🏢 住所:兵庫県姫路市南畝町2-50 オーパスビル3F
📞 電話番号:079-221-8241
🕒 診療時間:月〜土 9:00〜18:00 / 日曜休診
🌐 公式HP:https://glanz-dental.com/
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