姫路駅前グランツ歯科
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1. 歯に白い斑点があるのはなぜ?
ホワイトスポットの正体を、専門家が分かりやすく解説**
鏡を見たとき、歯の表面に「白い斑点」があると、
「これってむし歯?」「治るの?」「放置していい?」
と不安になりますよね。
その白い斑点の正体は “ホワイトスポット(白斑)” と呼ばれる状態です。
ホワイトスポットは、
幼児から50代まで、どの年代にも起こる可能性があるのが特徴です。
まずは専門的すぎない言葉で、ホワイトスポットとは何かを解説します。
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ホワイトスポットとは?
ホワイトスポットは 歯の表面のエナメル質が変質し、光の反射が変わることで白く見える現象 です。
専門的にいうと、
•エナメル質のミネラルが溶け出した(脱灰)
•エナメル質がうまく作られなかった(形成不全)
•ホワイトニング後に一時的に浮き出たなどの理由で、歯の内部がスカスカになり、白く濁ったように見えるという構造的変化です。
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ホワイトスポットは“むし歯”なの?
結論からいうと、むし歯の一歩手前の場合と、むし歯ではない場合の2パターンがあります。
▼むし歯の一歩手前(脱灰)
✔ 表面のつやが失われて白い
✔ 歯面がザラつく
✔ 矯正中に出やすい
これは放置すると 茶色に変色し、穴があく進行性むし歯へ 移行します。
▼むし歯ではない場合
✔ エナメル質形成不全(生まれつきの質の弱さ)
✔ ホワイトニングの“正常反応”
✔ 乳歯~永久歯への生え変わり期の白濁
むし歯とは異なり進行はしませんが、
見た目のコンプレックスが強まりやすい という特徴があります。
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ホワイトスポットが“白く見える仕組み”
エナメル質の内部がスカスカになると、光が透過せず、白く濁って見える ようになります。
つまり、
•外側の着色ではなく
•内部構造が変化している状態
そのため 普通の歯磨きだけでは治らない のがホワイトスポットの難しい点です。
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年齢を問わず起こる3つの理由
(1) 唾液量の違い
子どもは唾液の力が弱く、大人は加齢で減少。
→ 再石灰化力が低下して白濁が起こりやすい。
(2) 食生活・生活環境
甘味や酸の摂取回数、磨き残しの癖など、年齢関係なく原因が生まれる。
(3) 遺伝や歯の質
先天的にエナメル質が弱い人も一定数いるため、どの年齢でも起こり得る。
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再発予防はできる?
歯の質・エナメル質形成不全・子どもの仕上げ磨きとの関係を徹底解説**
ホワイトスポットを経験した人が最も心配するのは、
「これってまたできる?」
「子どもにできないようにしたい」
という“再発(または再出現)”の問題です。
ここでは、再発予防と歯の質の関係を詳しくまとめます。
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2.ホワイトスポットは“再発しやすい”のか?
結論:原因によって「再発しやすいタイプ」と「再発しないタイプ」がある」
【再発しやすいタイプ】
✔ 初期むし歯(脱灰)
✔ 酸蝕症
✔ 矯正装置が原因の白斑
✔ 甘味・酸を多く摂る生活習慣
✔ 歯磨き習慣の乱れ
【再発しにくいタイプ】
✔ エナメル質形成不全(先天性)
✔ ホワイトニング後の一時的な白濁
(これは“反応”なので繰り返さない)
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エナメル質形成不全とは?
——「歯の質が弱い?」と不安になっている方へ
エナメル質形成不全は、
歯の表面のエナメル質が生まれつき均一に作られていない状態 です。
形成不全が起こる原因には、
•妊娠中の栄養・発熱
•乳幼児期の高熱
•遺伝
•発育段階のトラブル
などがあります。
▼症状の特徴
• 乳歯の段階から白濁・黄斑が見える
• 永久歯にも同じように現れやすい
• 食品による刺激で痛みが出ることがある
• 一部だけ色が濃い(白・黄・褐色)
形成不全は むし歯ではなく、再発するものでもありません。ただし、むし歯になりやすい のは事実です。
治療は、
•コーティング
•ICON
•コンポジットレジン
•ラミネートベニア
など、症状に応じて選びます。
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子どもの仕上げ磨き不足はホワイトスポットの原因になる?
答え:なります。しかも最も多い!
幼児〜小学生は、
•歯列が複雑
•唾液の再石灰化能力が弱い
•食べている時間が長い
•仕上げ磨きの質に大きく左右される
という特徴があるため、初期むし歯(脱灰)によるホワイトスポットが非常に多い 年代です。
▼仕上げ磨きが不十分だと…
プラーク内の酸が歯面を溶かし、
白濁 → 茶色 → 穴があく
というむし歯進行の典型パターンをたどります。
だからこそ、
白い斑点が見えた時点で早期受診が非常に重要 です。
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子どものホワイトスポットは“治りやすい”?
実は、子どものホワイトスポットは
大人よりも治りやすい(再石灰化しやすい) という利点があります。
理由は、
•歯の代謝が活発
•唾液の量が多い
•フッ素の効果を受けやすい
など、生物学的優位性があるから。
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ホワイトスポットを再発させない生活習慣
【1】甘味・酸の“回数”管理
量よりも回数が問題。
ジュースをダラダラ飲むのが最悪パターン。
【2】食後すぐの歯磨き
特に子どもは仕上げ磨き必須。
【3】フッ素(高濃度)を継続
自宅:1450ppm
医院:9000ppm
【4】歯と歯の間ケア
フロスは大人だけでなく小学生でも必須。
【5】矯正中は“徹底した口腔ケア”
矯正中のホワイトスポット率は約50%まで上がる。
【6】ホワイトニング直後は脱水に注意
ミネラルが戻るまでの数時間は水分補給を。
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3. 受診の必要性
——子どもは早め、大人は審美目的でも相談OK**
ホワイトスポットは、
“年齢によって受診の理由が違う” のが特徴です。
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子どもの場合:早めに診てほしい理由
▼理由①:進行が早い
子どもの歯は柔らかく、脱灰→むし歯→穴があくまでのスピードが速い。
▼理由②:自宅ケアだけでは治らない
白斑部分はエナメル質が弱っているため、
“普通の歯磨きでは強くならない”。
▼理由③:初期段階なら治せる
•フッ素塗布
•MIペースト
•コーティング
などで再石灰化が期待できる。
▼理由④:仕上げ磨きの癖もチェックできる
親御さんが気づかない「磨けていない場所」を歯科で指導できる。
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大人の場合:審美目的でも相談してOK
大人のホワイトスポットは、
以下の理由で“見た目の悩み”に直結します。
•喋るたびに白い部分が光って見える
•ホワイトニングすると白斑が強調される
•マスクOFFで気になる
•写真に写ると目立つ
▼大人の治療方法は明確
•ICON(削らず透明化)
•レジン修復(穴がある場合)
•ラミネートベニア(広範囲・審美目的)
審美目的=美容ではありません。
「白い斑点を自然に消す」立派な医療行為です。
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ホワイトスポットは受診すべき?
——判断基準は“3つのチェック”で決まる
【チェック1】
白斑部分に“つや”がある → セーフ
つやがなくマット → 脱灰の可能性
【チェック2】
数ヶ月で白斑が増えている → 要受診
【チェック3】
矯正中・ホワイトニング中 → 悪化しやすい
ひとつでも当てはまれば、
歯科医院へ相談する価値が十分にあります。
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どんな状態なら今すぐ受診?
•白い斑点が“ざらつく”
•表面のつやがない
•白斑が増えている
•子どもの歯に複数ある
•大人でホワイトニング後に強調された
•矯正中で白い跡が出た
•見た目が気になって笑えない
どれも 早期治療で改善できる症状 です。
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ホワイトスポットは“治せる時代”
昔は「自然治癒しない」「治療法が限られる」
と言われていた時代もありました。
しかし、
ICON(アイコン)という“削らず治す新技術”の登場で、
ホワイトスポットは治療可能になりました。
•歯を削らない
•痛みが少ない
•表面の色ムラが消える
•子どもにも適応しやすい
という画期的な方法です。
「これ聞いていいのかな?」と思うようなことでも大丈夫。
気軽に話せる歯医者でありたいと思っていますので、いつでもお声がけくださいね🦷✨

【監修者情報】
・M.M
・歯科衛生士
・2年
・姫路歯科衛生専門学校
・笑顔と大切な歯を守れるように努めます🦷
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【クリニック情報】
📍 姫路駅前グランツ歯科
🏢 住所:兵庫県姫路市南畝町2-50 オーパスビル3F
📞 電話番号:079-221-8241
🕒 診療時間:月〜土 9:00〜18:00 / 日曜休診
🌐 公式HP:https://glanz-dental.com/