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こんにちは。姫路駅前グランツ歯科の歯科医師の向井です。今年も早いもので残すところ1カ月足らずとなりました。皆様にとって、どのような1年に感じられたでしょうか。今回は歯を失った際の治療法としてインプラントとは異なる治療法の”歯の移植”についてご説明させていただきます。
歯の移植は正式に自家歯牙移植といい、ご自身の歯(主に親知らずが多いです)を別の場所に移し変えることをいいます。
自家歯牙移植のメリットとしては
①歯根膜感覚がある(物を噛み込んだ感覚がある)
②ブリッジのように健康な歯を大きく削らない
③インプラントとは異なり生体外材料を骨に埋め込まない
などが挙げられます。
一方、デメリットとしては
①親知らずや矯正で抜歯予定の歯があるような症例に限られる
②移植した歯の根が吸収される
があります。また、自家歯牙移植には40歳以上になると移植後の歯の喪失率が高まっていくという報告もされています。
インプラント治療を比較すると自家歯牙移植が可能なケースは限られますがまずはご相談いただければと思います。
①保存不可能な歯の抜歯、移植床の形成
まず、保存不可能な歯の抜歯を行います。つぎに移植歯のサイズに合うように骨を削ります。
②移植歯の抜歯
移植歯を抜歯し、移植床の適合を確認します。
③移植歯の固定
移植歯が動かないように糸やワイヤーで固定します。
④移植歯の根っこの治療
移植歯の根っこの治療を行い、被せ物を装着して終了です。
移植を成功させる要因として報告されているのはいかに移植歯のサイズに適合させて骨を削るかです。大きく削りすぎると移植歯が動いてしまい、失敗のリスクが高まってしまいます。当院ではそれを解決するために事前にレントゲン写真で移植歯のシミュレーションを行います。また、手術当日にシミュレーション通りに移植歯のサイズにピッタリ合うように骨を削るためにインプラント治療でも用いられるX-ガイドを使用し、外科的侵襲を最小限に行います。
Xガイドとは手術の安全性や精度、正確性のさらなる向上、また、患者様への負担を限りなく軽減させるためのインプラント手術ナビゲーションシステムです。詳しくは以下を御覧ください。
https://glanz-dental.com/medical/medical06_04.html
興味がある方がおられましたら、お気軽にお電話のご予約お待ちしております。最後までお読みいただきありがとうございました。