みなさんこんにちは、歯科医師の西田です。
新しい1年が始まりましたね!
みなさまにとって明るく楽しい年になりますようお祈り申し上げます。
さて、虫歯治療の際、「銀歯」か「セラミック」かという選択肢をお聞きになったことがある方も多いかと思います。
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どちらもよく選ばれますが、それぞれに特徴や利点、欠点があり、選び方を慎重に考えることが大切です。今回は、銀歯とセラミックの特徴やメリット・デメリットを詳細に解説していきます。
1. 銀歯とセラミックの特徴
1-1. 銀歯のメリットとデメリット
メリット
- 費用が抑えられる: 保険適用が可能で、比較的安価に治療を受けることができます。
デメリット
- 審美性が劣る: 金属の光沢が目立ち、口を開けたり笑った際など、見た目が気になることがあります。
- 金属アレルギーのリスク: 特にパラジウムを含む金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
- 再治療が必要になることがある:長期的に使用すること、変形したり、接着しているセメントが劣化することで虫歯になることがあります。
1-2. セラミックのメリットとデメリット
メリット
- 自然な見た目: 歯と同じ色合いで、目立たないため、笑ったり、口を開けても他人から気づかれることは少ないです。
- 金属アレルギーの心配なし: セラミックは金属を含まないため、アレルギーの心配がありません。プラークが付着しにくく、また歯に強固に接着しているため、虫歯の再発率を抑えることが可能です。
- 耐久性が良い: 強度も高く、かつエナメル質に近い硬さを持っています。
デメリット
- 衝撃に弱い: 金属よりは割れやすく、強い衝撃を受けると割れることがあります。
1-3. 銀歯とセラミックの材質
- 銀歯: 主に金銀パラジウム合金が使用されます。これはパラジウム、銀、銅、さらには少量のその他の金属を含んだ合金で、強度が高いものの、見た目が金属的です。
- セラミック: 歯科用セラミックはジルコニアやファイバー強化セラミックなどが使われ、これらは自然な歯の色に非常に近い仕上がりになります。金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がなく、口腔内でも安定しています。
2. 銀歯とセラミックの比較
2-1. 見た目の違い
- 銀歯: 金属の光沢が目立つため、特に前歯に使用すると口を開けたときに目立つことがあります。
- セラミック: 歯に近い色合いで、光沢感も自然。周りの歯と調和し、見た目が非常に美しいです。
2-2. 健康面の違い
- 銀歯: 金属アレルギーを持っている方には不安があります。金属が体内で反応を引き起こす可能性があり、口内で炎症を起こすことも。
- セラミック: アレルギー反応がないため、金属アレルギーの心配がありません。また、汚れが付きにくいため、歯の健康にも優れています。
3. 銀歯からセラミックへの交換
既に銀歯を入れている場合でも、セラミックに交換することが可能です。目立つ場所に銀歯がある場合、セラミックに交換することで見た目が自然になり、笑顔も自信を持って見せることができるようになります。
銀歯とセラミック、それぞれにメリットとデメリットがあります。患者様に合った選択をするためには、費用、見た目、健康面の要素をよく考慮しましょう。また、当院ではカウンセリングを重視していますので、より納得のいく治療をお選びいただけます。
どのような治療法が最適か迷った場合は、ぜひ当院までお気軽にご相談ください。患者様の口腔内に合った最適な治療方法を一緒に見つけましょう。