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こんにちは.姫路駅前グランツ歯科の歯科医師です.
2月に入り,真冬の寒さが続いております今日この頃,いかがお過ごしでしょうか.このような寒い日には温泉にゆっくり浸かって,卓球でもしたいです.
卓球といえば大事になってくるのがラケットのラバーです.自分のプレースタイルに合わせて,ラバーを選択しているようです.こだわりって大事ですよね.
実は,歯医者でもラバーにこだわりを持って治療を行っています.
そこで,本日は,当院がこだわっている『ラバーダム防湿』についてお話させていただきます.
ラバー?ラバーダム防湿?何それ?初めて聞いたんだけどって思われる方も多いでしょう.
ラバーというのはゴムのシートです.これをマスクのようにお口につけることで唾液の侵入を防ぎます.
そもそも,このラバーダムというもの.使用率についての実態調査を示した文献では数%の施設でしか使用されていません.そのため,経験されたり,耳にしたことがある方はあまり多くないかと思われます.
では,この『ラバーダム』って何がいいでしょうか?
唾液の中には多くのバイ菌が存在します.根っこの治療を行う際にバイ菌が根っこに入ってしまうとそこから感染を引き起こし成功率は下がります.そのためこのラバーダムというゴムのマスクを用いて唾液(バイ菌)が入らないようにしながら治療を行います.
また,根っこの治療以外にもこのラバーダムは使用します.それは詰め物をセットする時です.(当院では自費治療のみに行っています.)
詰め物をセットする時に邪魔になるのが水分です.水分が多い環境で詰め物をつけた場合,時間の経過と共にセメント(接着剤)が剥がれたり,詰め物が外れてしまうことがラバーダムと比較して多く認められます.お口の中は唾液だけでなく呼気(吐いた息)にも水分があるため詰め物をつける点で良い環境とは言えません.そのため,ラバーダムで水分を排除し,良い環境に変えてから詰め物をつけることでより強固な接着をさせることができます.
そして,何より患者様と我々術者の疲労緩和です.
最初,ゴムのマスクをすることを伝えると疲れそうと言われる方が多いのですが,実際していただくと治療中,不安が排除されたのか寝てしまう方もいらっしゃいます.
ラバーダム自体が口を開けるのを手助けしてくれますのでずっと大きな口を開けておく必要もありません.
また,私達も術野を明示していますので集中して治療に臨むことができ,器具をお口の中に誤って落としてしまうかもしれないといった不安もありません.
さらに,ラバーダムは1分あれば付けることは可能で,麻酔をするので痛みはありません.
当院ではインプラントや歯列矯正もこだわりを持って治療を行っていますが,本日紹介させていただいたラバーダム防湿にもこだわりがあります.
ご興味がある方は当院までご連絡ください.