姫路駅前グランツ歯科
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年齢別にわかる必要性と、歯を失わないための考え方
「歯が痛くなったら歯医者に行くもの」
そう思っていませんか?
実はこの考え方こそが、将来、歯を失ってしまう人に共通する思考パターンだと言われています。
歯医者は、「痛くなった歯を治す場所」ではありません。
本来は、歯を失わないために通う場所です。
しかし日本では、
• 歯が痛くならないと歯医者に行かない
• 忙しいから後回しにしてしまう
• 何も症状がないから必要性を感じない
といった理由から、定期検診の重要性が十分に理解されていないのが現状です。
この記事では、
10代・20代、30代・40代、50代、60代、70代以上まで、すべての年代の方に向けて「歯医者で定期検診を受ける本当の意味と必要性」を歯科の専門的な視点から、できるだけ分かりやすく解説します‼️
歯の病気は「自覚症状が出た時点で遅い」
歯医者に来院されるきっかけとして最も多いのが、
• 歯が痛い
• しみる
• 歯ぐきが腫れた
といった症状です。
しかし実は、その時点で歯の病気はかなり進行しているケースがほとんどです。
虫歯や歯周病は、初期段階ではほとんど自覚症状がありません。
【虫歯】
痛みが出る頃には、神経の近くまで進行している
【歯周病】
出血や腫れに気づいた時には、歯を支える骨が溶け始めている。つまり、「痛くない=健康」ではないということです。
自覚症状が出てから治療を始めると、
• 治療期間が長くなる
• 通院回数が増える
• 治療費が高額になる
• 最悪の場合、歯を失う
といった結果につながりやすくなります。
日本人が歯を失う最大の原因は「歯周病」
多くの方が、「歯を失う原因は虫歯」と思われています。
しかし実際に、日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病です。
成人の約8割が、歯周病、または歯周病予備軍とされています。
歯周病の怖いところは、
• ほとんど痛みがない
• 気づかないうちに進行する
• 一度失った骨は元に戻らない
という点です。
気づいた時には、
• 歯がグラグラしている
• 抜歯が必要と言われた
というケースも少なくありません。
定期検診では、この静かに進行する歯周病を、症状が出る前に発見し、進行を止めることが可能です。
定期検診で実際に行っていること
定期検診=「軽く見るだけ」ではありません
「定期検診って、ちょっと見て終わりでしょ?」
そう思われがちですが、実際は違います。
歯科医院で行う定期検診では、
さまざまな角度からお口の中を詳しくチェックしています。
主な検査内容
• 虫歯の有無のチェック
• 歯周ポケットの深さ測定
• 歯ぐきの炎症や出血の確認
• 歯石やプラークの付着状況
• 詰め物・被せ物の劣化や隙間の確認
• 噛み合わせのバランス確認
• 必要に応じたレントゲン検査
これらはすべて、問題が大きくなる前に発見するための検査です。
定期検診で行う歯石除去やクリーニングは、
「歯を白くするため」だけのものではありません。
歯石とは、歯磨きでは取り除けない細菌の塊です。
どれだけ毎日丁寧に歯を磨いていても、歯石は少しずつ必ず蓄積していきます。
歯石が溜まると、
• 歯周病菌が増殖する
• 歯ぐきに炎症が起きる
• 口臭の原因になる
といった悪影響があります。
定期的に歯科医院で除去することで、
• 歯周病の進行予防
• 虫歯リスクの低下
• 口臭予防
といった効果が期待できます。
毎日歯磨きしていても防げない理由
「毎日ちゃんと歯磨きしているから大丈夫」
そう思っている方ほど注意が必要です。
どれだけ丁寧に磨いても、磨き残しは必ず発生します。
特に磨き残しが多い部位として、
• 歯と歯の間
• 歯と歯ぐきの境目
• 奥歯の裏側
• 詰め物・被せ物の周囲
が挙げられます。
これらは、歯科医院でなければ正確に確認・管理できない場所です。
歯科医院で定期検診を受ける最大の目的は、異常を「早期」に発見することです。
• ごく初期の虫歯
• 歯周病の始まり
• 被せ物のわずかな隙間
• 噛み合わせの微妙なズレ
これらを早期に発見できれば、
• 治療は最小限で済む
• 通院回数が少なくなる
• 治療費を抑えられる
結果として、
歯も、時間も、お金も守ることができます。
年齢別|定期検診の本当の役割
10代・20代|将来の歯を守る土台づくり
「若いからまだ大丈夫」
そう思われがちですが、実はこの年代こそ重要です。
• 親知らずのトラブル
• 歯並び・噛み合わせの影響
• 初期の歯周病
この時期に定期検診の習慣があるかどうかで、
将来残る歯の本数が大きく変わります。
30代〜50代|歯を失うか守れるかの分かれ道
仕事や育児で忙しく、
歯医者を後回しにしやすい年代です。
しかしこの時期から、
• 歯周病の進行
• 詰め物・被せ物の劣化
• 歯の根の虫歯
が一気に増えてきます。
「忙しいからこそ定期検診」
この意識が、将来の自分を守ります。
60代・70代|噛める人生を守るために
高齢になると増えるのが、
• 根面う蝕(歯の根の虫歯)
• 入れ歯の不具合
• 噛む力の低下
定期検診は、治療のためではなく、生活の質を守るためのものになります。
定期検診に通っている方は、
• 大きな治療が少ない
• 抜歯リスクが低い
• 生涯の歯科治療費が抑えられる
という傾向があります。
一方で、痛くなってから来院する方は、
• 治療が大がかりになりやすい
• 通院期間が長くなる
• 歯を失うリスクが高くなる
という結果につながりやすくなります。
80代でも自分の歯が残る人の共通点
80代でも自分の歯で食事を楽しめる方には、共通点があります。それは、若い頃から定期検診を続けていること。
特別なことはしていません。
ただ、定期的に歯医者に通っていただけです。
Q. 定期検診は何ヶ月ごとに受けるべき?
A. 一般的には3〜6ヶ月に1回です。
お口の状態によって調整します。
Q. 毎回レントゲンは撮りますか?
A. 必要な場合のみです。
無駄に撮影することはありません。
Q. 保険と自費の違いは?
A. 目的・内容・時間・予防効果が異なります。
詳しくは医院でご説明します。
定期検診は、
「何もないことを確認する時間」です。
問題がなければ、それが一番。
それが歯科医療に携わる私たちにとっても理想です。
気になる症状がなくても相談してほしい理由
• 少ししみる気がする
• 歯ぐきから出血がある
• 口臭が気になる
どんな些細なことでも構いません。
早めに相談することが、歯を守る最大の近道です✨
最後に、歯医者で定期検診を受ける本当の意味は、
「治療を減らし、歯を守ること」です。
年齢を理由にやめるものではありません。
歯が1本でもある限り、定期検診には意味があります。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください🦷

===
【監修者情報】
・M.M
・歯科衛生士
・2年
・姫路歯科衛生専門学校
・笑顔と大切な歯を守れるように努めます🦷
【クリニック情報】
📍 姫路駅前グランツ歯科
🏢 住所:兵庫県姫路市南畝町2-50 オーパスビル3F
📞 電話番号:079-221-8241
🕒 診療時間:月〜土 9:00〜18:00 / 日曜休診
🌐 公式HP:https://glanz-dental.com/