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こんにちは!暑さにめっぽう弱い、姫路駅前グランツ歯科の歯科技工士、筒井です。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?私は仕事柄、室内で作業することが多いのですが、熱中症に気をつけて水分をこまめに摂取していきたいです( ̄^ ̄)ゞ
皆さんも体調には十分にお気をつけてお過ごし下さい。
早速ですが本題に入らせていただきます。
近年、歯科業界ではデジタル化が急速に進んでいます。例えば、デジタルで歯型を採る、デジタルで矯正・模型診断をする、電子カルテで効率化を図るなど、アナログからデジタルへ移行しています。このようなデジタルでの歯科治療をデジタルデンティストリーと呼んでいます。
当院でもデジタルデンティストリーを取り入れており、先日新しく機械を導入致しました!デンツプライシロナ株式会社様の「プライムスキャン」と呼ばれる口腔内スキャナーです。
口腔内スキャナーとは、患者様の口腔内を小型カメラで撮影し、その撮影データをコンピュータの画面上に、3Dで表示することができる高精度な機械です。
プライムスキャンは、従来の口腔内スキャナーと比較して精度が格段に上がっており、歯科業界では有名なスキャナーです。というのもこのスキャナーでないと精度の良い補綴物は製作できません。
この画像はプライムスキャン(グレー)と、従来のスキャナー(ベージュ)の撮影データを比較したものです。削られた歯の表面・歯肉との境界線に着目すると、若干ではありますが、プライムスキャンはシャープに映っていることが確認できるかと思います。この違いが、後の補綴物に大きく影響してくるのです。この撮影データを歯科医師から受け取り、歯科技工士は詰め物・被せ物・インプラントなどの補綴物を製作します。
補足で、当院のラボもデジタルデンディストリーに伴い、「exocad」というCADシステムを導入しており、歯の形をコンピューター上でデザインする事が可能です。
{CADシステムに関しては、こちらに記載しておりますのでご参照ください(↓)}
そして、デザインした歯の形を、「ミリングマシン」と呼ばれるCAMシステムを用いて、削り出しを行います。最後に、削り出した歯を歯科技工士が慎重に最終調整を行い、患者様に提供可能な状態となります。
現在、全てにおいてデジタルデンティストリーを達成することは難しく、最後に手作業(アナログ)が加わること、歯の形態を理解していること、根本である歯科治療理論を守ることは、従来からのアナログ治療が、基盤であることは変わりありません。つまり我々歯科医師、歯科技工士はアナログ治療も十分に理解した上で、デジタル治療を行っていかなければなりません。今後もデジタル・アナログ治療を共に勉強して、技術に反映することを目標とし、患者様により良い補綴物が提供できるよう努めてまいます(‘ω’)ノ